沖縄ジャーナル花View｜株式会社花View出版

沖縄ジャーナル花 View　29号

特集：泡盛シリーズ４　千代泉酒造
　　　伝統祭祀と歩んできた狩俣の酒

　宮古島北の先端部に位置する狩俣地区は、宮古のどの集落よりも御嶽（うたき）の最も多い所。古来より祖神（ウヤガン）祭や豊年祭などが伝統的に行われてきた。そうした神行事のときは酒が付きもので、戦後、地元で泡盛「千代泉」が造られてからはその酒が行事に用いられ、「狩俣の酒」として親しまれてきた。泡盛シリーズ第４回は、狩俣地区で酒造りをする千代泉酒造所（渡口清代表）を紹介しよう。創業者の渡口徹夫さんから２代目の清さんが受け継いでいる。「千代泉」は素朴な手作り感があり、深みのあるコクとまろやかな味の古酒、すっきりとキレのある飲み口の一般酒、どちらも根強い人気がある。祖神祭が途絶えてしまった現在、清さんは新たな事業展開で古酒に一層力を入れたいとしている。詳しくは本誌で！

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